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KVANTのレーザーモジュール

2011.06.23

KVANTレーザーには色々なメーカーのモジュールを選択して搭載することが出来ます。お客様の好みに合わせてオリジナルのレーザーシステムを作ることも可能です。
KVANTではCOHERENT、JENOPTIKの物を使っています。それ以外にKVANT独自で開発した(特許取得)モジュールテクノロジーにより高品質、高信頼性のモジュールを開発しています。今では他社製品にもOEM供給しています。

KVANTモジュール

KVANTではグリーンモジュール、レッドモジュール、ブルーモジュールが製品化されKVANT製品にも搭載されています。

     

特徴

  1. 低価格
  2. 高品質、高信頼性
  3. メンテナンスフリー
  4. 演出の為に特化されたビーム径(Beam diameter)とビーム発散角(Beam divergence)

なぜこの様な特徴をなしえたのでしょうか?
それには歴史が大きく関係します。
皆さんチェコスロバキアは聞かれたことは有るとは思いますがスロバキア?て、どこ?とよく聞かれますので簡単に、ご説明させて頂きます。スロバキアは東欧に位置します。近くで有名な国はオーストリアがあります。オーストリアのウィーンからスロバキアの首都ブラジスラバまでは車で約1時間と今では近い所にあります。その昔オーストリアは自由の国、スロバキアは社会主義国とドナウ川を挟んで自由に行き来出来ない時代がありました。それ以前は色々な国に何度も侵略をされた時代がありました。そんな中でスロバキア国民は耐えて耐え抜いてきた歴史があります。2004年にEU欧州連合に加盟し今では同じ通貨を使用するようになりました。


    1. 低価格

      ザクッと言いますとヨーロッパの中でもスロバキアの物価、が安くヨーロッパの工場と言われるくらいの産業の盛んな国のために他の国へ輸出するには良い物を安く提供出来るのです。カラーレーザーになれば最低3つのモジュールが必要になります。RGBレッド、グリーン、ブルーですが多くのレーザーシステムメーカーはRGB全てCOHERENT社を使っています。ところがCOHERENT社を使うと非常に高価くなります。KVANTは独自で開発したRGBモジュールを使うことにより低価格を実現しました。2011年
      2022年現在では多くのメーカーもKVANTと同じ様なレーザーダイオードを主流にしています。KVANTは2011年当時から半導体メーカーとの交渉で大量に購入することによりレーザーモジュールを安価に製造することで、レーザープロジェクター本体を安価で作ることが可能になりました。

  1. 高品質、高信頼性

    同じEUの中にドイツがあります。ドイツは多くのレーザーメーカーがある国です。ドイツ製品は今でも世界の信頼を集める企業が沢山あります。車に置き換えて説明しますと、ヨーロッパの多くの自動車会社はスロバキアに工場があります。その訳はスロバキアの物価の安さと技術力があるからです。KVANTの社員も高い教育を受けた人達が多く、また、開発部はスロバキア科学アカデミー、スロバキア工学大学などの組織と密接に協力しています。多くのスロバキア人の知恵とパワーで保たれています。また、高品質の基本は信頼性が高い部品を使うことです。KVANTでは米国や日本、ドイツの有名な一流企業の部品を使っ ています。さらに、最高品質のレーザーダイオードを使って、高品質のレーザーモジュールの開発から生産も行って います。新しい技術を生みだしビームシェイピング、レーザービームパラメーター調整などの分野でKvantは知的 財産を保有しています。

  2. メンテナンスフリー

    特にハイパワーになると多くのダイオードが必要になってきます。それをむき出しの状態で使用すると色々な問題が起きます。そこでKVANTでは全てのレーザーシステムに搭載されるものはモジュール化されています。モジュール化されることにより多くの利点が生まれます。レーザーシステムに搭載しやすい、バラツキを少なくできる、製造コストが下がる、壊れにくくなる。更にむき出し状態ではないのでメンテナンスが殆ど必要なくなります。特にアジアのように高温多湿にも最適です。

  3. 演出の為に特化されたビーム

    レーザー照明を使う目的はなんでしょうか?演出にインパクトを与えたり、演出に深みを加えたり、普段味わえないような体験をして頂いたりと様々でしょう。その様々な用途に合う製品をご用意しています。ビームの太さや広がり角はどの程度が適当でしょうか?それは演出に応じて変わる物だと思いますが一般的に考えてみましょう。グラフィックに関して言いますと、ステージのホリゾンや紗幕に描く場合はビームはそこそこ細い方が良いとは思います。太いビームですと何を描いているのかわからなくなります。
    2022年にはBeamBrushと言うビームの太さを調整できるレーザーも発売しました。
    ビーム演出はどうでしょうか?ビームを使う目的は?これもまちまちでしょうが、多くはビームの迫力、感動、インパクトだと思います。大きな会場の場合遠くの方からビームが頭上に飛んでくるのを想像してみて下さい。細いビームとそこそこ太いビームが来るのではどちらがインパクトがあるのでしょうか?太いビームがドカン!と飛んでくる方がインパクトがあるとは思います。それと相反する物がミラーを使う場合です。あまり太いビームだとミラーから光がこぼれてしまいます。相反する2つを考え適当な(ちょうど良い)Beam divergenceが必要になってきます。KVANTは多くのイベントなどで経験した知識を生かし演出に特化したビームを提供しています。

    その他にも開発能力にも非常に優れた国民性を持ち備えています。色々な国の侵略を受けながら柔軟に対応してきた国民性。その時代背景からすぐに何にでもフレキシブルに対応出来るので新しい提案やアイデアをすぐに試作品を作り検証し、製品に反映することが出来る国民性です。

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